グレーカードでホワイトバランスの調整をしてみましょう

商品撮影をする際に大切なこと、「色」が重要な情報の1つだと考えています。

撮影スタジオでの商品撮影では、大きめなストロボを使用していますが、
光には多少の色が入っています。完全な白の光はほぼありません。

「色温度」という指標があり、多少の赤みや黄み、そして青みなどが入っているその状態をカメラに教えてあげる行為を「ホワイトバランス（WB）の設定」と呼んでいます。

デジタル一眼レフカメラの「ホワイトバランスの設定」メニューに

・オート（AW）
・電球
・蛍光灯
・太陽光
・フラッシュ
・くもり
・影
・ケルビン（K）
・PRE（登録制）

というホワイトバランスのモードがありますが、まずは、WBを調整しないままさまざまなモードで
撮影してみます。

ホワイトバランスを調整していない状態で、
設定を左から順に「太陽光」「電球」「曇り」「日陰」「蛍光灯」で撮影してみました。
すると上記のように色がくるってしまいます。
白背景も白くないうえに商品も本物と比べて違う印象かと思います。商品の赤いラベル部分も1つ1つ違う色のように見えます。


そこで「グレーカード」というものを使用し、ホワイトバランスを調整していきます。

スタジオでのストロボを使用した撮影では一番最後の「PRE」というモードを使用します。
この「PRE」モードはカメラ内で光の色を「グレーカード」を使って教えてあげるというモードです。

このカードは「反射率18%」の全く色の入っていないグレーだけで作られているカードです。このグレーカードを適正露出（丁度良い明るさ）で撮影すれば、光の「色温度（ケルビン）」が分かり、ホワイトバランス調整が可能となります。


そしてグレーカードによってホワイトバランスを調整した画像です。